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まことの光がすでに

本日の宣教より  2021年6月13日
       ヨハネの第一の手紙2章1~8節            左右田 理

 新しいけれど古くからの戒め(7~8節)…その戒めとは、キリストを信じて互いに愛し合うことです。(3:23) 古くからの戒めを、あえて新たに訴えなければならない現実、それは互いに愛し合うことの難しかった現実です。使徒行伝にはユダヤ人クリスチャンと異邦人クリスチャンとの共生に困難があった様子が描かれ、コリント人への第一の手紙では貧富格差による教会分裂などが描かれています。隣人関係の煩わしさに背を向け、神に対して純粋に生きたい…それは孤高への誘惑です。そのような誘惑に支配されてしまわないよう、キリストの救いの言葉が世に臨みます。
 キリストの言葉は王の宣言です。徳が高いとされる命ばかりではなく、全世界の罪を贖う宣言です。(2節) その贖いは十字架の愛として成就しました。その贖いは十字架の道として今、全世界に照らし出されています。(6節) たとえ闇が世の欲で人の目を塞いで神の愛を見えなくさせ(15~16節)、実際に誰かが神の愛に背を向けようとも(11節)、教会は神の家族(12~14節)として、キリストによる神の光(1:5)に踏みとどまり、あらゆる命を救う神の御旨(17節)、王の宣言に向け、ひたすら生きるのです。
 世は移ろい行きます。万物流転、諸行無常…しかし神の愛は変わりません。また神の愛に満ちていくことになる明日は変わりません。そのようなキリストの明日に生きるよう、まことの光がすでに輝き、世を照らしてくれています。そして私たち教会の交わりはすでに世の光です。(マタイ5:14) 苦難の中でも主日を基点とする一週間は変わることなく、キリストによる新しい明日へと私たちを贖い、しかも古くから世に開かれてきています。
 主日を基点とすることを通して、互いに愛し合いましょう。大宮教会のミッションステートメントにもあるように、“イエス・キリストのみ名のもとに集められた私たちは、主の日の礼拝を守り、…共に祈りで支え合”っていきましょう。どれほど場所が離れていても、私たちには、まことの光がすでに輝いています。

by ohmiyabap | 2021-06-13 07:00 | 宣教